オープンソースのファームウェアで知られる「Trezor(トレザー)」は、Ledgerと並ぶ老舗ハードウェアウォレットブランドです。CoolWalletとは接続方式も操作感も大きく異なるため、購入前に違いを把握しておくと選びやすくなります。この記事では現行のTrezor Safeシリーズを中心に、CoolWalletとの違いを客観的な事実で比較します。
この記事の結論
カード型で持ち運びを重視するならCoolWallet、オープンソースの透明性を重視するならTrezorが向いています。CoolWalletは「Pro(Bluetooth)」と「GO(NFC)」で仕様が異なる点にご注意ください。
CoolWalletとTrezor、基本構造の違い
CoolWalletはクレジットカードサイズのカード型です。スマートフォンとの接続方式はモデルによって異なり、上位モデルの「Pro」はBluetooth接続・内蔵バッテリー方式、エントリーモデルの「GO」はNFC接続・バッテリーフリー方式です。いずれもPCへのUSB接続は不要です。
Trezorは一貫してUSB接続のデバイス型を採用しています。現行モデルは、2ボタン操作の「Safe 3」、1.54インチのカラータッチスクリーンを備えた「Safe 5」、Bluetooth Low Energyに対応した最新の「Safe 7」の3機種です。いずれもUSB-C接続が基本で、Safe 7以外はBluetooth・NFCに対応していません。
比較表
| CoolWallet Pro | CoolWallet GO | Trezor(Safeシリーズ) | |
|---|---|---|---|
| 形状 | カード型(クレジットカードサイズ) | USBデバイス型 | |
| 接続方式 | Bluetooth | NFC(タップするだけ) | USB-C/Safe 7のみBluetooth対応 |
| 電源 | 内蔵バッテリー(要充電) | 不要(バッテリーフリー) | USB給電 |
| バックアップ方法 | シードフレーズを手書き | 専用バックアップカード(シードレス) | リカバリーフレーズ(紙に記録) |
| 画面 | Eペーパー(残高・アドレス確認用) | なし(スマホアプリで確認) | 機種による(ボタン式モノクロ〜タッチスクリーン) |
| セキュリティチップ | CC EAL6+相当のセキュアエレメント | CC EAL6+セキュアエレメント(Safeシリーズ共通) | |
| ファームウェア | 非公開 | オープンソース | |
| 参考価格 | ¥25,800 | ¥15,800 | Safe 3 国内正規代理店で約1.8万円/Safe 5・Safe 7は海外価格のみ確認 |
※Trezorの価格は執筆時点の目安です。Safe 5・Safe 7は国内正規代理店の価格を確認できなかったため、購入時は公式サイトまたは正規代理店で最新価格をご確認ください。
携帯性:カード型か、USBデバイス型か
CoolWalletは財布のカードポケットに収まる薄さと耐久性(ISO7810準拠・15度まで曲げても破損しない設計)が特徴で、専用ケースなしで持ち運べます。
Trezorはボタンやタッチスクリーンを本体だけで操作できる完結性が魅力です。ただしUSBデバイス型のため、持ち運ぶ際はケースが必要になる場合が多く、カード型のような携帯性はありません。
ファームウェアの考え方の違い
Trezor最大の特徴は、ファームウェアがオープンソースである点です。ソースコードが公開されているため、世界中の開発者やセキュリティ研究者が第三者の立場で脆弱性を検証できる透明性があります。CoolWalletのファームウェアは非公開で、CoolBitX社が独自に開発・管理しています。オープンソースか非公開かは、どちらが優れているというより「検証可能性を取るか、実装の隠蔽によるセキュリティを取るか」という設計思想の違いです。
接続方式によるセキュリティの違い
CoolWalletはBluetooth(Pro)またはNFC(GO)による非接続型のため、日常的にPCへ物理接続する必要がありません。Trezorは基本的にUSB接続が前提で、Safe 7を除きBluetooth非対応です。USB接続はケーブルを介した物理的な接続が必要になる一方、無線接続を一切持たないことをセキュリティ上の利点と捉える考え方もあります。
対応通貨・機能
Trezor Safeシリーズは8,000種類以上の通貨に対応しています。CoolWallet Proはステーキング機能やアプリ内NFT取引(OpenSea・Rarible対応)、クレジットカードでのBTC購入など、スマホアプリ完結型の機能を備えています。
どちらを選ぶべきか
- CoolWalletが向いている人:スマホだけで管理を完結させたい、財布に入れて普段使いしたい、無線接続の手軽さを重視する方
- Trezorが向いている人:オープンソースの透明性を重視する、USBデバイス型の操作に慣れている、対応通貨の幅広さを求める方
どちらも実績のあるハードウェアウォレットです。持ち運びの手軽さを取るか、オープンソースの透明性を取るか、ご自身の使い方に合わせて選んでみてください。
CoolWallet Proの詳細を見る / CoolWallet GOの詳細を見る
よくある質問
CoolWalletとTrezor、どちらを選べばいいですか?
カード型で持ち運びを重視するならCoolWallet、オープンソースの透明性を重視するならTrezorが向いています。
Trezorのオープンソースとはどういう意味ですか?
ファームウェアのソースコードが公開されており、世界中の開発者やセキュリティ研究者が第三者の立場で脆弱性を検証できる状態を指します。CoolWalletのファームウェアは非公開です。
CoolWallet ProとGOの違いは何ですか?
ProはBluetooth接続・内蔵バッテリー(要充電)・Eペーパー画面ありです。GOはNFC接続・バッテリーフリー・画面なしという違いがあります。
Trezorの対応通貨数はどのくらいですか?
Trezor Safeシリーズは8,000種類以上の通貨に対応しています。

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